10月1日、台北の〈台湾文學基地 創作坊〉にて、展覧会の初日を迎えました。

歴史ある建物が静かに佇むこの場所で、自分の作品を並べられたことに搬入時から胸がいっぱいでした。
創作坊は、木の温かみと台湾らしい空気が混ざり合う、とても心地の良い空間です。
作品をひとつずつ箱から出し、テーブルに置き、光の入り方や導線を確かめながら配置していく時間はまるで作品と会場が会話しているようでした。


準備を終えた頃には、柔らかな午後の光が差し込み、会場が静かに息づき始めます。
そして初日。
開場とともにお客様が訪れ、作品の前に足を止め、表情が変わっていくのをそっと眺めていました。
言葉が通じなくても、茶碗を手にした瞬間に心が繋がるような、そんな時間に何度も出会えた気がします。

はじめての台北での展覧会。
緊張もありましたが、会場の温かさとお客様の笑顔に支えていただいた初日となりました。

次回は盛り上がりを見せた作陶教室の様子をお伝えします。